教室では毎回音読を行いますが、読む作品は様々。
今年度は
を読みました。
読み仮名はついていますが、原文のまま読むので大人でも読みにくい文も扱います。
初めての作品を読むときは、いつも時代予想をしてもらいます。
縄文、弥生、古墳、奈良、平安・・・などが書かれた簡単な年表を見ながら、
「何時代に書かれた作品なのかなー」
と考えるのです。
歴史の授業が始まるのは小学6年生からなので、何も知らないうちはみんなあてずっぽうです。
最初はみんなくじびきの感覚で当たった!はずれた!と一喜一憂しています。
でも毎月新しい作品について知ることで、徐々に
「前読んだやつより古そうじゃない?」
「作者の写真があるから明治とか大正くらいだと思う」
「待って、この作者の作品読んだことあるよね。確か・・・」
と、持っている知識を使って考えられるようになって行きます。
中には、何年も通っているうちに
「この文の感じは鎌倉っぽくない?」
と、文体や出てくる用語からある程度時代を推理できるようになる子もいます。
毎月時代予想をするのは、本文や挿絵からヒントを探し、自分の持っている知識を使いながら物を考える練習です。
知識はただ頭の引き出しにしまっておくものではなく、物を考える材料になるものです。
うまく使いながら、自分だけの発見・自分だけの説が出せるようになってほしいと思います。