最近主に高学年クラスでやっている練習。
「商品の宣伝文を作る」
というもの。
今回は教室でも使っている「ゲージパンチ」という、穴あけパンチを売る文章を考えてもらっています。
Amazonの紹介ページを見たり、実際のゲージパンチ、100円ショップの2穴パンチ、900円くらいのパンチを手に取って比べながら、どう宣伝するか考えます。
まずは
・ターゲット どんな職業、趣味、性格の人に売るか
・おすすめポイント 使い方の提案や商品の良いところなど
・クレーム対策 買ってからがっかりされないように、あらかじめ伝えておきたいこと
の3点を考えてもらいます。
ゲージパンチはルーズリーフのようにファイルにはさめる穴があけられるのが魅力ですが、一度に4~5枚しか穴を開けられないし、2000円以上するものです。
実際に手に取った子たちからも
「自分なら安いしたくさん開けられるからこっちの900円くらいの方がいい」
という意見があがりました。
今回のポイントはそこです。
自分が欲しくなくても、欲しがる人を想像しながら考える
それをできるようになってほしいのです。
物の価値は人によって違っていて、ある人には便利で手放せないものでも、別の人には全く使えないガラクタ同然だったりします。
「自分はこっちの方がいいけど、こういう人だったらこっちが欲しいだろうな」
「こんな仕事の人だったら、少しくらい高くてもこの商品を喜ぶだろうな」
と、いろいろ考えてみましょう。
ふだんの作文では「自分はこう思う」という内容を書くことが多いですが、
「楽しくなかったから書けない」
「嫌いだからおすすめできない」
と、困ってしまう子が時々います。
そんな時はこんなふうに別の人を想定して「こういう人にはいいと思うよ」と書けると、気持ちも楽になるのではないかと思います。