ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

宣伝文を作る

最近主に高学年クラスでやっている練習。

「商品の宣伝文を作る」

というもの。

 

今回は教室でも使っている「ゲージパンチ」という、穴あけパンチを売る文章を考えてもらっています。

Amazonの紹介ページを見たり、実際のゲージパンチ、100円ショップの2穴パンチ、900円くらいのパンチを手に取って比べながら、どう宣伝するか考えます。

まずは

・ターゲット どんな職業、趣味、性格の人に売るか

・おすすめポイント 使い方の提案や商品の良いところなど

・クレーム対策 買ってからがっかりされないように、あらかじめ伝えておきたいこと

の3点を考えてもらいます。

f:id:rorran:20220218112625j:plain

ゲージパンチはルーズリーフのようにファイルにはさめる穴があけられるのが魅力ですが、一度に4~5枚しか穴を開けられないし、2000円以上するものです。

実際に手に取った子たちからも

「自分なら安いしたくさん開けられるからこっちの900円くらいの方がいい」

という意見があがりました。

 

今回のポイントはそこです。

自分が欲しくなくても、欲しがる人を想像しながら考える

それをできるようになってほしいのです。

 

物の価値は人によって違っていて、ある人には便利で手放せないものでも、別の人には全く使えないガラクタ同然だったりします。

「自分はこっちの方がいいけど、こういう人だったらこっちが欲しいだろうな」

「こんな仕事の人だったら、少しくらい高くてもこの商品を喜ぶだろうな」

と、いろいろ考えてみましょう。

 

ふだんの作文では「自分はこう思う」という内容を書くことが多いですが、

「楽しくなかったから書けない」

「嫌いだからおすすめできない」

と、困ってしまう子が時々います。

そんな時はこんなふうに別の人を想定して「こういう人にはいいと思うよ」と書けると、気持ちも楽になるのではないかと思います。