あまり詳しくは無いのですが、私が大学生の頃に心理学の講義で「ラベリング効果」というものを学びました。
ラベリング効果とは、簡単に言えばラベル(名称など)が人に影響を及ぼすということ。
いい影響や悪い影響、それを与える相手などかなり広い意味があるのですが、授業ではこのラベリング効果を狙った発言をすることがよくあります。
「あなたはいつも後片付けをきちんとやる子だね」
「君は言葉使いが本当に丁寧な生徒だね」
「いつも正確に話を聞き取れているのは○○君だね」
「計算の天才といえば●●ちゃんだね」
とその子に「ラベル」をつけるわけです。
そういわれることで、その子は本当にそのように振舞ったり、いっそう努力するようになります。
ようするにその気にさせるわけです。
逆に親などが
「あんたは本当に勉強ができない子だね」
「この子ぶっさいくだから」
なんていってると
「オレ、どうせ勉強できないし」
「私は不細工なんだ」
と思い込んで、ほんとうにそうなってしまったりします。
よい言葉はまるで魔法のように、悪い言葉はまるで呪いのようにその子に作用します。
そんなことを考えると、「言霊」という考え方もあながち迷信ではないなぁと思うのです。