「暗記のテストをするから本文が見えないようにプリントを隠してね」
と声をかけると、結構な確率で
「先生、これならいい?」
と聞かれます。
たとえば該当ページではないけれど違うページを開いている子。
少し遠くに置いて「これなら字は見えないでしょ」と言う子。
中にはプリントを見える場所に置いて「見ないから大丈夫」と言う子。
そんなときに子どもたちに話す言葉がこちら。
瓜田に履を納れず
李下に冠を正さず
かでんに くつを いれず
りかに かんむりを たださず
瓜の畑で靴を履きなおそうとすると、瓜泥棒だと思われるかもしれない。
すももの木の下で頭に冠をかぶりなおすと、実を盗んでいると思われるかもしれない。
立派な人は疑われるようなことをするものではない。
盗まないのはもちろん、疑われるようなふるまいそのものを戒める言葉です。
むやみに人を疑うことは控えたいですが、逆に疑わしい態度もトラブルのもとです。
怪しまれて損をするのは自分ですから、ギリギリOKなラインを探るのではなく、
「これなら絶対にあやしまれない」
という態度を常日頃からこころがけて欲しいと思います。