ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

音読

できたらすごい

授業では毎回音読を行います。 読む作品は有名な文学作品の中から月替わりで選んでいますが、どれも中学や高校で読むような難しいものばかりです。 しかも小学1年生から6年生まで全員同じものを読みます。 昨年度の音読作品はこちら↓ 4月 走れメロス(太宰…

作品の時代を予想しよう

教室では毎回音読を行いますが、読む作品は様々。 今年度は 4月 走れメロス(太宰治) 5月 赤いろうそくと人魚(小川未明) 6月 曽根崎心中(近松門左衛門) を読みました。 読み仮名はついていますが、原文のまま読むので大人でも読みにくい文も扱います。 初…

音読と楽譜

すっかりご無沙汰しておりますが、久々にブログを更新しようと思います。 以前から音読の奥深さについて記事にも書いてきましたが、今日も似たようなお話です。 突然ですがみなさん楽譜は読めますか? 「読めるよ」 「読めないよ」 など、いろいろな方がいら…

勝負は1回!

教室の音読のメニューの中では、一人ずつで挑戦するチャレンジメニューがあります。 ●スラスラ読み 正確さを競います。 一文字でも読み間違えたらそこでチャレンジ終了。 単語を不自然なところで切ったり、言い直しも不可です。 ノーミスでどこまで読めるか…

音読のはなし3~練習メニューの紹介~

この話は ○音読のはなし1~効果について~ ○音読のはなし2~最高の音読とは~ の続きです。 音読がすごく役に立つよ、奥深いんだよという話は以前書いたとおりなのですが、じゃあどうやって練習しよう?という方のために、教室で音読プリントを使って実際…

音読のはなし2~最高の音読とは~

前回の「音読のはなし1~効果について~」の続きのお話。 小学生の子供たちは、学校の授業中や宿題などで何かと音読する機会が多いと思います。 最初はつっかえつっかえ読んでいた子たちも、繰り返し読むうちにだんだんスラスラ読めるようになります。 でも…

音読のはなし1~効果について~

教室ではどの学年もまず最初に必ず音読を行っています。 読む文章は月変わり。 一年に12作品読むことになります。 これまでにも枕草子、方丈記などの古典作品や、いろは歌、走れメロス、蟹工船、日本国憲法などなど、いろいろな作品をよんできました。 「…

2分間暗記~意味派と音派~

「いまから2分間はかります。覚えられるところまででいいので、できるだけたくさん暗唱してください」 毎回ではないのですが、こんな感じで音読の本文を暗唱させることがあります。 アラームをセットして2分間はかったら、みんながどこまで覚えたか一人一…

3月の音読 南総里見八犬伝

今年度最後の音読は滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』。 壮大なストーリーの中から選んだ場面は、伏姫が自害し、持っていた数珠の八つの玉が飛び散るシーン。 出てくる言葉はなじみのないものが多いですが、それほど難解な表現ではないため、一度意味を知れば読…

日本国憲法(音読)

毎月いろいろな文章を読んでいますが、今月はちょっと文学作品からはずれて、日本国憲法を音読しています。 みんなが読んでいるのはこの部分↓ 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、 われらとわれらの子孫のために、 諸国民との協…

たけくらべ 11月の音読

11月の音読はこちら。 たけくらべ (若い人の絵本) 作者: 樋口一葉,岩崎ちひろ 出版社/メーカー: 童心社 発売日: 1971/11/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 樋口一葉のたけくらべです。 アマゾン商品でたけくらべは無数に出てきたのですが、…

情報の出どころを考える

8月は、『古事記』の中でも有名な天の岩屋戸の部分を音読しています。 岩屋戸にこもった天照大御神を、神様みんなで引き出すお話です。 読みが独特なので最初は苦戦していましたが、お話の意味がわかると皆すらすら読めるようになってきました。 今回話のタ…

【音読】いろは歌

今月の音読は『いろは歌』を読んでいます。 色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず(ん) 教科書にものっている有名な歌ですね。 教室では、こういった仮名を全部使ったものを「かなづくし」と呼ぶことや…

H24年度の音読

教室を開いてから毎月1つずつ読んでいる音読。 去年読んだのは以下の12作品。 4月 枕草子 清少納言 5月 雨ニモ負ケズ 宮沢賢治 6月 方丈記 鴨長明 7月 吾輩は猫である 夏目漱石 8月 竹取物語 作者不詳 9月 蜘蛛の糸 芥川龍之介 10月 奥の細道 松…

2月の音読『平家物語』

2月は学校でよく暗唱する、平家物語の冒頭文を音読します。 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ ほんとは続きも載…

1月の音読 源氏物語

1月の音読は『源氏物語』。 その名を知らない人はいないくらい有名な作品ですね。 今月読んでいるのは物語の第一帖「桐壺」の、 いづれの御時にか 女御 更衣 あまたさぶらひたまひける中に・・・ ではじまる冒頭部分です。 同じ文章を毎週毎週読むので、毎…

百人一首

11月の音読は『百人一首』を読みます。 これまでは全体で意味のまとまりのあるものを中心に選んできましたが、今回は短歌。 今までと勝手がちがって、気の使い所が違います。 今月読むのは百人一首におさめられている最初の9首。 子どもたちの様子をみて …

方丈記で知る対句表現

幼児から6年生まで、授業では必ず音読を行います。 学校の本読みとはちょっと違って、私が読み上げたのに続いて、同じ言葉を繰り返すというスタイルで行っています。 不勉強で知らなかったのですが、正確には素読というそうです。 素読については私の個人ブ…