子どもが勉強をしているのをみていると、色々なことが気になってしまいます。
字が汚い。
書き順が違ってる。
解き方が間違ってる。
また単位を付け忘れてる。
公式の意味を勘違いしてる。
問題文を読み違えてる。
計算ミスしてる。
ちゃんと子どもに指導してあげようと思っている人ほど、気になることをあれもこれもと言い過ぎてしまいます。
でも言えば言うほど子どもは不機嫌になり、それを見て親も苛立ち・・・なんてことはどこの家でもよくある話。
しっかり指導をしようとしている皆さんに、私がお伝えしたいこと。
それは
一度に教えるのは3つまで
ということです。
別に「3」という数字にこだわる必要はありませんが、要は数を限りましょうという話です。
人が一度に気を配れる量は意外と少なく、注意点が多ければ多いほど子どもは混乱します。
あれもこれも気をつけようとしても、結局どれも中途半端になってしまいます。
だからポイントをしぼって、
「他はともかく、これだけは気をつけよう」
と声をかけてあげるのです。
これで子どもは安心して、必要な課題に集中することができます。
数を限定すると、教える側は気軽にあれこれ声をかけられなくなります。
ささいな点をいちいち指摘していたら、あっという間に教えられる3つを使い切ってしまいます。
3つを効果的に使うためにも子どもの様子をよくよく観察して、
「この子が今一番注意すべきなのはどれだろう」
と、考えるようになり、結果として課題の優先順位ができます。
言わずに我慢した4つめ以降の注意点は、またトップ3のどれかができるようになったときにまた指摘すればいいのです。
子どもが必要なポイントに安心して集中できるように、「注意点は3つまで」をぜひ気をつけてみて欲しいなと思います。