ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

習ってもすぐ忘れちゃう時は

生徒たちはいつも一生懸命私の話を聞いてくれます。

うんうんうなずきながら聞いてくれます。

でも翌週に

「これってなんだった?」

と尋ねると、すっかり忘れています。

 

そこで

「今日のポイントはここ。これの名前はなんだ?って聞いたら答えてね。来週全く同じ質問をするからね」

と予告しました。

生徒たちは真剣にうなずきます。

 

そして授業が終わった後

「ところでさっきの質問だけど・・・これの名前はなーんだ?」

と、尋ねてみたところ

「・・・・・・。」

 

「そっか、忘れちゃったね。じゃあ先生もう一回これの名前を教えるけど、来週まで覚えていられるかな?」

うなずく生徒たち。

「ほんとに覚えていられる?1時間も覚えていられなかったのに?絶対大丈夫?」

「・・・・・・。」

「難しいよね。一週間て長いもんね。じゃあどうすれば来週、先生の質問に答えられるだろう?」

しばらく沈黙の後生徒たちは

「書いておく!」

「メモをする!!」

と、気がついたようです。

早速ノートに書き留めていました。

 

ノートは学校の先生が

「書いておきなさい」

と指示したときだけ書くものっておもってる子が結構います。

でも本来は

「忘れないように覚えておこう」

「後でわかるように記録しておこう」

と、自主的に書くものです。

先生が言った言葉を書くだけだったらあらかじめプリントで配ってしまえば済んじゃいますものね。

 

人の記憶力には限界があります。

覚えていられればもちろんそれがいいけれど、忘れるたびに何度も先生に聞かなくて済むように、習った記録として残しておけるようにしたいですね。

 

 

さて、次回の授業であの子たちはちゃんと問いに答えられるでしょうか?

個人的にはあのメモの仕方では、きちんと見つけられるか微妙だなーと思っています。

でもとりあえずはメモの大切さについて気づいたので一歩前進。

「後で使えるメモの方法」についてはこれから少しずつ学んでいきたいと思います。