先月の音読は『紫式部日記』を読みました。
ちょうど清少納言をボロクソに言ってる部分をチョイス。
「あの清少納言て人、かしこぶって難しい字とかわざわざ書いて見せてるけど、よく見ると結構ミスとかしてない?」
「ああいう『私は人とは違うわ』って思いたがる人は将来ろくなことにならない」
など、かなり辛辣(^^;)
初めて音読した時は
「うわ、難しい」
「全然意味が分からない」
と抵抗を感じていた子どもたちも、簡単に内容を伝えると
「え、これ、全部悪口なの?」
「源氏物語書いた人がこんなの書いてるの?」
と俄然興味が湧いた様子でした。
古典は堅苦しくて小難しいものというイメージを持っている子もいますが、こんなふうに千年も昔の人物の、人間らしい一面を見ると、ちょっと親近感がわいてきますね。
勉強だから真面目なものという先入観を持たずに、古い時代の普通の人たちの暮らしをちょっと覗いてみるような気持ちで、古典文学も楽しんでもらえたらなあと思います。