ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

自分の疑問に敏感になる

子どもたちに勉強を教えていると、素直すぎるというか、丸呑みの子が多いことが気になります。

「この時代は女流文学が盛んだったよ」

「この時代は女流文学が盛ん」

「三角形の面積は底辺×高さ÷2で出せるよ」

「三角形の面積は底辺×高さ÷2」

とにかくなんでも鵜呑み。

先生が言ってるから正しい、先生が言ったとおりにするのが勉強、そう思ってるのです。

もうちょっとひどいと

以前個人ブログに書いたお金はmoneyみたいに私に騙される子もいます。

 

音読で百人一首を読んでいた時も

「ところで毎回読んでるこの藤原定家ってなに?」

とある子に聞いてみると

「作者!!!」

と答えました。

「作者って何するの?ここにある歌ぜんぶこの人が詠んだの?」

「え?歌は・・・この人じゃないです。」

「だよね?一首目は天智天皇だし、2首目は持統天皇って詠んだ人の名前が書いてあるもんね。じゃ、定家は?」

「ええと・・・なんだろ??」

 

毎週声に出して読みながらも、その子の中では「百人一首藤原定家」としか頭に入っておらず、「→」の部分がどういうつながりなのか考えもしていなかったのです。

今の子たちは短い期間にたくさんのことを習うせいか、ひとつひとつの出来事に対して疑問に思ったり感想を持ったりする力がとても低いようです。

確かにいちいちそんなことしてたらどんどん置いていかれてしまいそうです。

でも物事をきちんと理解するには、習った内容を自分で噛み砕く練習がとても大切です。

 

 

ということはつまり・・・。

もしこうだったら?

それはどうして?

 

そんなふうにいつも意識して思い返してみて、自分が習ったことに対してどんな疑問を持ってるのか気づいてあげられるようになりましょう。

 そしてもしできたら周りの大人の方も

「もしかしたらこういう理由かもよ」

「それは○○に書いてあったかも」

「言われてみればどうしてだろう?」

と、付き合ってあげられるといいと思います。