コロナウイルス感染予防のため、オンライン授業を行う学校や塾が増えています。
一応検討はしてみたのですが、ゆとり国語教室の授業はオンラインでは難しいということで断念しました。
環境が整っていない子がいるとか、小学校低学年の子が集中して授業を受けるのが難しいとか、細かいワケはたくさんありますが、一番の理由は、この教室が
情報発信型の教室ではない
という点です。
新しい内容を教え込む。
講義形式で説明をする。
そういうことであればZOOMなどでの授業は可能です。
しかしゆとり国語教室がおもに行っているのは
能力を引き出すための授業
です。
そのために私が一番大切にしているのは生徒たちをじっくり観察することです。
・話を聞きながら何を見ているか
・その話題にどんな反応を示すか
・ノートやプリントへの落書き
・文字の大きさやスピード、濃さ
・解けない問題への対応
・ミスの傾向
・表情の変化
などなど、ちょっとした仕草や発言などの無数の情報を書き留めて、それらをもとに生徒の得意・不得意、考え方の傾向、合った学習法などを推理します。
一人一人を見なければならないため、一度に受講できる人数は4名程度です。
ただ話をするだけならともかく、このような情報収集をオンラインの画面の中だけで行うのは非常に困難です。
そういうわけで、ゆとり国語教室としてのオンライン授業は断念いたしました。
「オンラインはやらないの?」
という問い合わせもいくつかあったので、こうした事情も知ってもらおうとこちらに書き留めておきました。
通常授業ではなく、別の企画としてならば、やってもいいかなとは思っています。
また機会があればよろしくお願いします。