教室の音読のメニューの中では、一人ずつで挑戦するチャレンジメニューがあります。
●スラスラ読み
正確さを競います。
一文字でも読み間違えたらそこでチャレンジ終了。
単語を不自然なところで切ったり、言い直しも不可です。
ノーミスでどこまで読めるかをカウントします。
●スピード読み
スピードを競います。
早口で最初から最後まで読み上げ、何秒で読みきるかカウントします。
ミスをしても構いませんが、言いなおす必要があるため、間違いが増えればタイムは悪くなります。
●暗唱
本文を暗記します。
与えられた時間は3分間。
その間に何行覚えられるか競います。
どのチャレンジも、全員でミスがないか耳を澄ましている中で行うので、とても緊張します。
練習ではパーフェクトだった、本当はもっとたくさんできる・・・という子が、ほんの数行でミスをしてガッカリしたり悔しがることもあります。
あの子もこの子も
「先生、もう一回やらせて!!」
と言います。
でも同じ文章で再チャレンジは絶対にやりません。
中には不本意な結果で泣き出してしまう子もいますが、それでも2度目は行いません。
それは一回の本番できちんと実力を発揮できるようになってほしいからです。
本番で実力通りの力を出すのは案外難しいことです。
気負ってミスしてしまったり、緊張して頭が真っ白になってしまう子もいます。
「ほんとはできるのに」
と言う気持ちはわかりますが、その「ほんと」を大事な場面で引き出すことも大切な能力です。
本気で悔しがっている子や涙ぐんでいる子たちを見ると、正直胸が痛みます。
でもそれだけ悔しがれるのは本気で取り組んだ証拠。
そういう子はこれから絶対伸びてきます。
本気の一回勝負の経験をしっかり積んで、いざという時に満足な結果をだせるようになりましょう。