普通に学校の授業を受けていても、どこかしら取りこぼしがあるものです。
「点数が低いからとにかく勉強しなきゃ!!」
と、とにかく学習時間や課題を増やす子が結構多いのですが、あまり効率的とはいえません。
弱点を穴にたとえるのであれば、穴の位置や大きさを無視して、がむしゃらに土をかけているようなもの。
大量の時間、土を用意するのですから、いずれ穴は埋まるかもしれません。
しかし無駄も多いため、気になっている弱点を克服するにはかなり時間がかかってしまいます。
長期的に伸ばして行くには良いのですが、受験が近いとか、学校の授業についていけなくなっているなど、早めに成果を出したい場合は間に合わない可能性もあります。
部活をやっていたり習い事をたくさんやっている忙しいお子さんにもあまり向かないですね。
また、テレビの特集などで
「これが効く!!」
「○点アップまちがいなし!!」
なんて紹介されている問題集や学習方法に飛びつくのも考え物。
運良く穴の位置とその方法がピッタリ合っていればすぐに埋まります。
しかしズレてしまっていれば関係ない山をただ築くだけになってしまいます。
弱点を克服するとき、まず最初にするのは弱い場所を特定すること。
そしてなぜ弱くなるのかその理由を探ること。
何をするのか決めるのはそれからです。
ただ算数が弱い、国語が弱いとざっくりとらえずに、算数の中のどの分野、どんな問題にどんな答えを書いて間違えるかなど、よく観察してデータをとってみましょう。
その子が本当にどこでひっかかっているのかがだんだん見えてきます。
そうすればどんな学習をすればいいのかも決めやすくなります。
できれば場所だけではなく、どんな土を持ってくるのかとか、どんな道具があれば埋めやすいのかなんてことも考えられると良いですね。
そのためにはとにかくその子を観察することです。
「何をしたら・・・??」
と、考える前に、まずはじっくりその子のミスを集めて傾向を探ってみましょう。