ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

注意点は3つまで~教えることを選ぶ~

子どもが勉強をしているのをみていると、色々なことが気になってしまいます。

 

字が汚い。

書き順が違ってる。

解き方が間違ってる。

また単位を付け忘れてる。

公式の意味を勘違いしてる。

問題文を読み違えてる。

計算ミスしてる。

 

ちゃんと子どもに指導してあげようと思っている人ほど、気になることをあれもこれもと言い過ぎてしまいます。

でも言えば言うほど子どもは不機嫌になり、それを見て親も苛立ち・・・なんてことはどこの家でもよくある話。

 

しっかり指導をしようとしている皆さんに、私がお伝えしたいこと。

それは

一度に教えるのは3つまで

ということです。

別に「3」という数字にこだわる必要はありませんが、要は数を限りましょうという話です。

人が一度に気を配れる量は意外と少なく、注意点が多ければ多いほど子どもは混乱します。

あれもこれも気をつけようとしても、結局どれも中途半端になってしまいます。

だからポイントをしぼって、

「他はともかく、これだけは気をつけよう」

と声をかけてあげるのです。

これで子どもは安心して、必要な課題に集中することができます。

 

数を限定すると、教える側は気軽にあれこれ声をかけられなくなります。

ささいな点をいちいち指摘していたら、あっという間に教えられる3つを使い切ってしまいます。

3つを効果的に使うためにも子どもの様子をよくよく観察して、

「この子が今一番注意すべきなのはどれだろう」

と、考えるようになり、結果として課題の優先順位ができます。

言わずに我慢した4つめ以降の注意点は、またトップ3のどれかができるようになったときにまた指摘すればいいのです。

 

子どもが必要なポイントに安心して集中できるように、「注意点は3つまで」をぜひ気をつけてみて欲しいなと思います。