新しい年を迎え、新年度のことを考えはじめる季節がやってきました。
1月の授業では生徒全員に自己分析を行ってもらいました。
以前の記事「自己分析」にも書きましたが、そんなに難しいことをするわけではありません。
①自分ができていること、得意なこと
②自分ができていないこと、苦手なこと(できるようになりたいこと)
③今、できていない原因
④何があれば、もしくは何をすればできるようになると思うか
という4つの項目を考えて書き出すだけです。
今回は「学習編」と「生活編」にわけて取り組んでもらいました。
このとき気をつけなくてはいけないのは「国語が得意」「片付けが苦手」などのようにざっくり書かずに、できるだけ具体的に書くことです。
④の内容についても「がんばる」「一生懸命やる」という抽象的な内容は厳禁。
できれば「一日何分この練習をする」「予定をカレンダーにメモする」など、すぐに実行できるメニューを書いてもらいます。
この作業を通して、生徒たちの考え方も見えてきます。
自己評価が低い子は、それほど劣っているわけではないのに苦手な項目ばかりどんどん並べます。
特別な目標もなく誰かに与えられたものをただ真面目にこなしている子は、苦手なことが見つけられません。
自分で自分を評価したことのない子は、「お母さんにこう言われたから」「先生によく注意されるから」と誰かの意見で判断します。
自己分析は、前回の記事でも書いた「今いる場所」を確認し、そこからどう積み重ねてゆくのか考える作業です。
ふだんは目の前の課題をこなすのに精一杯かもしれませんが、時々はじっくりと自分と向き合ってみましょう。
ただなんとなく流されて得意だとか不得意だとか言うのではなく、欲しい能力を自力で手に入れられるようになってほしいなあと思います。