今日の記事は感想文指導のコツシリーズの2つ目。
の続きになります。
充分打ち合わせをして書く内容が決まったら、設計図を作成しましょう。
設計図とは、どんな話をどんな順番に書いてゆくのか、作文全体の流れを簡単に書きとめたものです。
短い文章なら自分の頭の中に覚えておいて思い出しながら書くこともできるかもしれませんが、2枚3枚と長文を書くなら、どういう順番で書くのか設計図が手元にあったほうがスムーズに進められます。
細かい文章にはしなくてもいいので、目次をつくるような感覚で作ってみましょう。
子どもがいきなり自分で書くのは大変かもしれないので、慣れていない子の場合は相談しながら指導する方が手伝ってあげると良いとおもいます。
↑こちらは私が例として作成した設計図です。
幼児向け絵本『ぴょーん』の感想を書くことを想定して作ってみました。
左端にゆくほど大きな話題、右端にゆくほど細かい話題が書かれています。
これを見ながら、口で感想が話せるのなら、もう原稿用紙に書いていいでしょう。
ここで大切な作業がもうひとつ。
それはどこで何枚書くのかざっくりきめておくことです。
↑こんな感じで。
黒字で書かれているのが2枚書く場合、赤い字で書かれているのが3枚書く場合の境界線です。
おおよその目安なのできっちり区切る必要はありません。
私はいつも、全体の流れの真ん中を決め、それを基準におおまかにどこで何枚かくのか決めてしまいます。
くわしくは作文・スピーチの量を調節するをご覧ください。
全部書き終えたと思ったら大幅に字数がオーバーしてしまった、逆に3枚書かなくてはいけないのに2枚で全部の話題が終わってしまった・・・となると、後で直すのが大変ですよね。
だから途中途中でこの設計図を見て、
「あ、この話題でもう2枚目に入っちゃったから、次の話題は少し短めに書こう」
「ちょっと字数がたりないから、ここから少し詳しく書くことにしよう」
と、微調整していきます。
全部書き終わってから10行、15行増やしたり減らしたりするよりも、途中の話題ごとに1行2行調整する方がずっと楽ですよ。
さて、ここまでできたらいよいよ原稿用紙に書き始めます。
次は下書きの書き方についてお話したいと思います。
★続き★