夏休みが始まっていますが、みなさん夏を満喫していらっしゃいますか?
私は季節を感じる間もなく、毎日朝から晩まで読書感想文指導をしています。
夏休みがはじまってからの十日ほどで、原稿用紙100枚を消費しました。
もうしばらく、感想文漬けの生活になりそうです。
たくさんの方のご予約をいただきましたが、中には都合が合わなかったり、予約がいっぱいで受講できなかったという方もいらっしゃるかもしれません。
親子で取り組まれる方のために、私が気をつけていることをいくつかここに書いておこうと思います。
今日のポイントは
いきなり原稿用紙にかかせない
ということ。
私の講座は1.5時間×2回。
ほぼ3時間で感想文を書き上げるのですが、原稿用紙に向かって文を書いているのはその半分程度です。
残りの半分は何をしているのかと言うと、子どもと一緒に打ち合わせをしています。
どんなことを伝える文を書くのか、そのためにどんな話題を出すのか、どういう順番で話を進めてゆくのか、本人も指導する側も納得が行くまで話し合います。
書くことに慣れていない子の文章を解読するのはかなり大変です。
一文一文は上手に書ける子でも、書いているうちにどんどん話が脱線して行き、どこへ向かっているのかわからない状態になる場合もあります。
「何を書きたいのかわからないから、どこをどう直したらいいのかわからない」
ということになると、指導する側も困ってしまいます。
だからこそ、事前にしっかり打ち合わせをしておくのです。
「まず思ったまま書いてごらん」と、一通り書かせてから内容を確認することも可能ですが、それをすると子どもはかなりの量の文章を書かなくてはならず、途中で疲れて不機嫌になってしまいます。
だから文字にする前に内容を確認し、
「ここはこういう話を書くっていってたけど、この書き方だと意味を勘違いされるんじゃない?」
「次でこの話をする予定だから、この文はこんな感じでよくない?」
という具合にアドバイスをしていきます。
これだけで、子どもの作文の意図に頭を悩ませる手間も省けてかなり楽になると思いますよ。
次は打ち合わせの段階で一緒に作る、作文の「設計図」についてお話したいと思います。
★続き★