教室を運営するにあたって気をつけているのは断りやすい環境作りです。
体験に来た生徒さんには入塾申込書を渡しますが、その場で入塾の意思確認はせずに
「おうちで相談して、入塾される場合は記入してお持ちください」
とお伝えします。
入塾が決まると初月の月謝と、一年分の維持費をいただきます。
維持費は問題集や書籍、光熱費など諸経費をまかなうためのもので、一年分まとめていただくのですが、最初の一ヶ月で辞める場合は返金しています。
ちょっとやってみたけど合わなかったという人のためです。
年度がかわる際にも年間維持費を集めるので
「次年度も継続の方は維持費のお支払いをお願いします」
と告知することで、継続の意思確認をするようにしています。
こうして要所要所で「断るタイミング」をわざと作るようにしています。。
別に辞めてほしいわけではないのです。
仕事としてやっているのですから、生徒がたくさん来て、長く通ってくれればそれはうれしいです。
でもだからといって
「断りきれず入塾した」
「やめたいのにズルズル続けている」
という状況を作ってしまうのは避けたいのです。
求める人に求めるものを提供して、その報酬をいただく。
そういう形にしていきたいのです。
子供の時間やお金を無駄にして無理に通っていればいずれ不満が募ります。
それは私にとってもマイナスです。
もし辞めてしまったとしても、いい形で別れた生徒さんとは、またいい形で再会するチャンスもあります。
だから義理・人情ではなく、生徒さんにとってこの教室が必要かどうかで判断してほしいなあと思います。