前にも少し紹介しましたが、この教室で何度も取り組んでいる「再現文」の授業について紹介します。
やりかたは簡単。
●文章を読む
●内容についてメモをとる
●本文を隠して、同じ内容の文を作る
レベルによって多少違いはありますが、基本はこれだけです。
同じ内容の文を作るといっても言い回しや文末表現などは違っていても問題ありません。
しかし、段落構成だけはまったく同じにしてもらいます。
こちら↓は3月にあるクラスの子たちで作ったメモです。
全部で6段落の文だったので、メモは6つにわかれています。
その段落で何を言えばいいのか、どんな内容を書けばいいのかメモをとります。
私からは何をメモしなさいとか、こういう言葉を書きなさいとは言わず、子供たちが自分で
「この言葉がないと後で再現できなくてこまるな」
というものを選びますが、このミニホワイトボードにおさまる量しか書くことはできません。
こうすることでメモを取る力を鍛えてもらうのです。
また、本文と同じ段落構成で書くという縛りがあるので、「この段落ではこのことを書く、こちらはその前の段落の説明・・・」など、段落ごとの役割を意識する力も必要になります。
これができると自分で作文をするときや、文を読解するときにも役に立ちます。
最初は同じような言葉ばかりメモしてしまって、肝心の内容がわからなくなったり、書きたいことがあるのに前の段落とうまくつながらなかったりしますが、回数をこなせば少しずつコツをつかめるようになります。
できるようになってきたらちょっと難解な文に挑戦してみたり、メモをとってから一週間くらい時間をおいて、記憶がなくなってから再現してみるなど、いろいろなやり方ができます。