ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

日本国憲法(音読)

毎月いろいろな文章を読んでいますが、今月はちょっと文学作品からはずれて、日本国憲法を音読しています。

みんなが読んでいるのはこの部分↓

 

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、

われらとわれらの子孫のために、

諸国民との協和による成果と、

わが国全土にわたつて

自由のもたらす恵沢を確保し、

政府の行為によつて再び戦争の惨禍が

起こることのないやうにすることを決意し、

ここに主権が国民に存することを宣言し、

この憲法を確定する。

そもそも国政は、

国民の厳粛な信託によるものであつて、

その権威は国民に由来し、

その権力は国民の代表者がこれを行使し、

その福利は国民がこれを享受する。

これは人類普遍の原理であり、

この憲法はかかる原理に基くものである。

われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 

現代語ですがガチガチのかたい言葉で書かれているので、結構苦戦している様子です。

でも文字の流れからなんとなく意味が掴めてる子もいます。

どのクラスでも

「先生、作者名がないよ?」

「誰が書いたの?」

と必ず質問が出ました。

書いた人物を意識する癖がついてきたんだなあと嬉しく思います。

 

この文を読むことで、ニュースや授業で「ケンポーケンポー」と言われているものを、ぼんやりとイメージできたんじゃないかなと思います。

簡単な解説もするので、選挙ってどういうこと?主権てなに?など、まるで公民の授業のようになっています。