11月の音読はこちら。
樋口一葉のたけくらべです。
アマゾン商品でたけくらべは無数に出てきたのですが、表紙の岩崎ちひろの絵がきれいだったからこれを選びました(笑)
音読する文はいつも私が選んでいるのですが、今回は
「先生、今度の音読は『たけくらべ』を読んでみたい。」
と、6年生の男の子からのリクエストがあったので、そのまま採用させてもらいました。
11月最初の授業で私の顔を見た途端に
「先生!今月の音読なに?なに?」
と訪ねてきて、
「たけくらべだよ」
と答えると
「よし!やったー!!!」
と大喜びしていました。
『たけくらべ』は吉原に入って遊女となることが決まっている少女とお寺の跡取り息子の、実らない淡い恋を描いた作品です。
どちらかというと少女漫画的な。
正直内容は六年生男児が大喜びするようなものではないと思うのですが、彼は「五千円札の人が書いた作品」ということでぜひ読んでみたいと興味を持ったようです。
そういえば福沢諭吉の『学問のすゝめ』を読んだ時もやたらと喜んでいたような・・・。
何がツボになるかわからないものですね。
小学生を相手に吉原や遊女についてどのあたりまで話そうか迷うところですが、11月の間に少しでも作品のことを知ってもらえるといいなあと思います。