4月は文を短く分ける練習をしました。
私がわざとやたらと長く作った文を、短く小分けにしていくのです。
例えば
今日わたしは友達と遊ぶ約束をしていたんだけど、家に帰ったらお母さんが出かけるよといって、どうしてでかけるのか聞いたらおばあちゃんの家にいくんだって言われて、ほんとうは友達と遊びたかったんだけどお母さんの言うとおりでかけて、そのときに友達に遊べなくなったって言っておくのを忘れてしまったので・・・。
という文なら
今日わたしは友だちと遊ぶ約束をしていました。
でも家に帰ったらお母さんが出かけるよといいました。
どうしてでかけるのか聞いたら、おばあちゃんの家に行くんだって言われました。
ほんとうは友達と遊びたかったんだけど、お母さんの言うとおりにでかけました。
そのときに友達に遊べなくなったと言っておくのを忘れてしまったのです。それで・・・。
となります。
いくつの要素が入っていて、どこで切るのか、どんな接続詞を補うのかがポイントになります。
作文が苦手な子は一文を長く書く傾向にあって、中には作文用紙まるごと1枚がすべて一つの文になっている子もいます。
一文を長くすると最初と最後で内容がズレてしまったり、表現が揃わなくなりがちです。
短い文の方が書くのは楽なんです。
それに長くなるほど、読む方も理解しにくくなります。
教室で作文を書くときには「一文の中にいれる内容は多くても3つまで」と言っています。量で言えば原稿用紙2行(40字くらい)以内。
内容が複雑になったり微妙なニュアンスを表現するためにはそれ以上長くなる場合もありますが、小中学生の作文ならこの長さで十分。
文章を書くときにどうしてもまわりくどくなってしまう、要点がぼやけてしまうという人は、文の長さを見なおしてみるといいかもしれません。
一文を短く分けるだけでかなりすっきりしますよ。