大人でも子供でも、習った知識について
「なるほどー!!!」
と、心から思える時とそうじゃない時があります。
なるほど!と思えるのはその知識が自分の身近なものに結びついたときです。
「そうか、家にあったアレはこういうものなんだ」
「毎日みかける道路標識はこのためにあるんだ」
「アニメで見たあの主人公のセリフはこれのことを言ってたんだな」
「ゲームに出てきた人たちはこういう仕事をしてるんだな。」
身近なものとは、毎日そばにあるもの(暮らしの中にあるもの)やその子の好きな物。
その子だけの経験です。
どれだけ机の上や本の中のものを詰め込んでも、それが身近なものにつながらなければその知識は机の上や本の中から飛び出すことはできません。
どんなに上手に教えても
「ふーん、そうなんだ」
どまりです。
公式をどんなときに使うかわからないとか、そのものズバリで聞かれないと答えられない子は知識が経験と結びついていないのです。
だからまずたくさんの体験と好きな物を興味のままに吸収することが必要だと思います。
これまでいろいろな子を教えてきましたが、子供の頃に気持ちの赴くまま、自由に遊びまわった子は情報が経験とパッとつながり、応用力もあります。
机の上や教科書で出会ったときに「なるほど!」と思うためにも、ぜひたっぷり遊んで好きなものを追求させてあげてください。
遠回りなようですが、生きた知識を得るためには一番大切なことだと思います。