考える習慣がなかなかつかない子がいます。
「勉強は先生の指示にしたがうこと」
「勉強は正解を覚えて答えるもの」
という意識があるようで、すぐに
「どうやるの?」
「これでいいの?」
「知らないからわからない」
と言ってくるのです。
毎月出している保護者へのお手紙にも
「まったく読解能力がないわけではなく、丁寧に読めば自力で解ける問題もあるのに、『自分はどうせできない』と諦めてしまっているのがとてももったいない」
ということを書きました。
授業前にその手紙を渡したら、自分でも内容をチラリとみていました。
そしたら今日の授業ではいつものように
「答えはどうなるの?」
と聞いたり勘で答えたりせずに、自分なりに考えて解答欄を埋めてきました。
4月からずっと考えることから逃げていたので、こんな風にちゃんと自分で考えてきたのははじめて。
授業中に
「あなたは聞く前にまず自分で考えなくてはいけないよ」
とは言っていたのですが、書面に書かれたものを見るのとでは響き方が違うのかもしれませんね。
気まぐれかもしれませんが、はじめて思考する姿を見せてくれた貴重な第一歩。
とても嬉しい気持ちで授業をすることができました。