11月の音読は『百人一首』を読みます。
これまでは全体で意味のまとまりのあるものを中心に選んできましたが、今回は短歌。
今までと勝手がちがって、気の使い所が違います。
今月読むのは百人一首におさめられている最初の9首。
子どもたちの様子をみて
「この天皇とこの天皇は親子なんだよ」
「これは掛詞って言ってね」
「短歌っていうくらいだから、長歌もあるんだよ」
なんて小話をまじえつつ、みんなで読んでいます。
あくまで「素読」の練習なので、意味は無理に押さえなくてもいいと思っているのですが、つい欲がでてあれもこれも伝えたくなってしまいます。
あんまりつめこむと習う方は嫌になってしまうので、言いたいのを我慢して音読しています。
「これってどういう歌?」
と誰かが聞いてくれたら嬉しくなっちゃう。
短歌は解釈しにくくて受け入れてもらえるか心配だったのですが
「百人一首を学校で毎年1月にやってる!」
「この歌は読んだことがある!」
「大化の改新の人?だったら知ってる!」
と、意外と受けは悪くないようです。
知ってる歌があるのとないのとでは大違いです。
100首のうちのほんの9首ですが、覚えてしまうくらい読み込んで、それをきっかけにまた他の歌を見てもらえるといいなあと思います。