「うちの子、まだ指を使って計算するんです」
という話題がよくでます。
以前個人ブログの進化するように学ぶという記事でも少しふれたのですが、また書いてみようと思います。
指を使って計算してる子に
「もう指はやめなさい」
と言う必要はありません。
むしろどんどん指を使わせてあげてください。
年齢がどうであろうと、指を使っているということはまだその段階にいるということです。
指を使っているということはよちよち歩きをしている状態と似ています。
やっと数歩前にすすめるようになった状態の子に
「そろそろ走りなさい」
「歩くフォームはこう!」
なんてやりませんよね?
よちよち歩きが十分にできるようになってはじめて、次のステップへ進むことができるのです。
早く、指を使わずにできるようにしたいなら、まずはたっぷり指をつかって練習するといいと思います。
指を使った練習があるレベルに達したら、自然に指を使わなくなります。
逆に心配なのは、そのレベルを卒業できていないのに指を使わなくなった子です。
数えるという練習がたりないので数字の感覚がうまく養われず、暗算はするけどミスばかりという状態になってしまいます。
これまでにもそういう子を何人か見てきましたが、その都度
「ちゃんと指をつかいなさい」
場合によっては
「ノートにひとつひとつ書きなさい」
と声をかけてきました。
勉強は進めば進むほどすごい!なんて思われがちですが、段階をとばして前へ前へ進んだ子はとても危なっかしいのです。
習ったことをすっぽり忘れていたり、決まったやりかたでしか解けなかったり・・・。
幼稚だと思える方法こそ、すべての基本です。
指を使ったからといって減点されることはないけど、暗算して間違えれば確実に点数は落とします。
どうかあせらずに丁寧に練習させてあげてくださいね。