ゆとり国語教室のブログ

愛知県犬山市にある小さな国語教室です。目標は塾のいらない子を育てることです。

鉛筆の持ち方

鉛筆の持ち方、どうですか?

いろいろな子をみてきましたが、きちんと持てている子もいればかなり個性的な持ち方の子もいます。

意外とちゃんと持てていない子って多いですね。

 

この教室は書道や行儀作法系の習い事ではないので、多少個性的な持ち方であっても私は特になおしたりしません。

ただ、中には

「持ち方、なおそうか」

と声をかける子もいます。

それは書くという作業に支障が出ている場合です。

 

ちょこっと問題を解く程度では気にならないですが、作文など長文を書くときにその違いは顕著になります。

たとえばこのあいだお友達同士で感想文講座を受講した生徒さんは、ふたりともかなり個性的な持ち方をしていました。

しかしAちゃんはその持ち方でもある程度整った文字を書き、最後までスラスラ手を動かしていました。

ところがBちゃんは手がすぐに汗だくになり、何度も何度も手を拭いたり

「つかれた」

と振ってみたりと書くのを中断する姿が目立ちました。

文章力も書く枚数もそれほど大きな違いはないのに、Bちゃんは途中からかなり疲労してしまい、どんどん書くスピードも落ちて行きました。

 

見た目の美しさとか整った文字を書くとかそういう観点からいえばふたりとも直した方がいいのかもしれません。

しかしAちゃんはある程度自分のスタイルとして確立していて、無理が生じていません。

だから私は特にBちゃんに

「正しい持ち方をマスターしたほうがいいと思うよ」

とアドバイスしました。

 

教室の生徒さんにも同じように持ち方を指導している子がいます。

この子は書き間違いが多く、よく鉛筆の芯がボキボキ折れています。

それですぐに書くことにつかれて集中力も落ちてしまいます。

持ち方のせいで書くことのハードルがあがっているのです。

 

 

ちなみに直し方ですが、教室の子には毎回解いている文章問題をノートに丁寧に写させています。

「ふだんは別にかまわないけど、この問題を移すときだけは必ず正しい持ち方でもつんだよ」

と指導しています。

いきなり「今日から全部正しく持ちなさい!」と言われたら、書くことそのものが苦痛になってしまいますからね。

まずは正しい持ち方をマスターすること。

それである程度慣れてきたら、徐々に正しい持ち方の時間を増やしていけばいいと思います。

 

 

お子さんの鉛筆の持ち方はどうですか?

思ったとおりに手が動かなければ書くことが苦痛になってしまいます。

ちょっと確認してみてくださいね。